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女性のストレス、不安、うつ病に対するヨガの効果

女性のストレス、不安、うつ病に対するヨガの効果

 「ストレス、うつ病、不安の増大が現代のライフスタイルの特徴であり、不安とうつ病の治療における薬物の有害作用、および場合によってはその効果の欠如により、研究者はこれらの障害の非薬理学的および非侵襲的治療を求めている─(本文より引用・翻訳)」と、2014年~2015年にイランの研究チームがヨガと女性のストレスに関する調査を行いました。


 「ヨガのエクササイズにより、自己記述、心理状態、生活の質の変数が改善されました。この研究では、知的で精神的な運動としてのヨガが健康感を改善することを示唆しています。さらに、ヨガは、ストレスやネガティブな感情を監視および管理するための心理的状態を改善し、ポジティブな感情を高め、精神的バランスを助けることができます─(本文より引用・翻訳)」との報告です。



 ヨガとストレスの関係性については、以前より多くの研究者により調査されてきました。ですが、イランではストレスに関するヨガの研究は限られていたとのこと。


 また、個人的にも、「人種や文化的背景による違いがヨガの実践に大きく関わってくるのでは?」と考えておりましたので、今回の研究論文のように「ヨガにより、イラン女性のストレスは有意に減少した」との報告は、人種や文化(宗教)を超えての“ヨガって体と心にいいもの”という証明の一つになるのではないでしょうか。



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 当スタジオでは「ヨガが精神障害に効果的である」と断言するつもりはなく、「医療機関での治療と並行してヨガをすると効果的かもしれない」または「薬の効果が出にくい方に対して、ヨガが症状緩和の手助けとなり得るかもしれない」と考えております。

 「ヨガをしてみるのも、いいかもしれない」と、皆様にすこし興味を持っていただけるきっかけとなればと思い、論文をご紹介しています。

 ヨガを使った研究にご興味がある研究者の皆様は、ぜひともお気軽にお問い合わせください。また、補完的な行為としてヨガにご興味がある医療関係者の方も、お気軽にご連絡ください。

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 下記、研究の要約まとめです。

The Effect of Yoga on Stress, Anxiety, and Depression in Women.

Shohani M1, Badfar G2, Nasirkandy MP3, Kaikhavani S4, Rahmati S5, Modmeli Y6, Soleymani A7, Azami M8.

Author information
1:Department of Nursing, Faculty of Allied Medical Sciences, Ilam University of Medical Sciences, Ilam, Iran.
2:Department of Pediatrics, Behbahan School of Medicine, Ahvaz Jundishapour University of Medical Science, Behbahan, Iran.
3:Department of Obstetrics and Gynecology, Women's Reproductive Health Research Center, School of Medicine, Tabriz University of Medical Sciences, Tabriz, Iran.
4:Prevention of Psychosocial Injuries Research Center, Faculty of medicine, Ilam University of Medical Sciences, Ilam, Iran.
5:M.Sc. Student of Epidemiology, Student Research Committee, School of Health, Ilam University of Medical Sciences, Ilam, Iran.
6:M.Sc. Student of Nursing, Student Research Committee, Ahvaz Jundishapur University of Medical Sciences, Ahvaz, Iran.
7:M.Sc. in Management, Department of Finance, School of Medicine, Dezful University of Medical Sciences, Dezful, Iran.
8:Medical Student, Student Research Committee, Ilam University of Medical Sciences, Ilam, Iran.

Int J Prev Med. 2018; 9: 21.

Published online 2018 Feb 21. doi: 10.4103/ijpvm.IJPVM_242_16
PMCID: PMC5843960
PMID: 29541436


【背景】
 近年、ヨガに関する医学的および科学的研究のいくつかは、ヨガが特定の病気の治療に非常に有用であることを証明しました。この研究では、イラン人女性のストレス、不安、抑うつに対するヨガの効果を調査するために実施されました。


【方法】
 この研究は、準実験的研究(with pre-post test)であり、データを収集するために、DASS-21(うつ病不安ストレススケール-21)のアンケートが使用されました。対象者は、ハタヨガのエクササイズを実行でき、アスリートではなく、妊娠していない女性が対象です。


【ヨガを行うグループ】
 専門家によるハタヨガのエクササイズとトレーニングセッションが4週間(週3回、各60〜70分)行われました。



【データ解析】
 データはSPSSバージョン20を使用して分析されました。


【結果】
 平均年齢33.5±6.5の女性52人を分析対象に含めた結果、「うつ病」「不安」「ストレス」は、12回の定期的なハタヨガの練習の後、大幅に減少しました(P <0.001)。


【結論】
 ヨガは、ストレス、不安、抑うつを減らすのに効果的な役割を果たすと言えるでしょう。したがって、それは補完的な薬として使用することができると考えられます。

引用文献は下記よりご覧下さい.

もし、掲載内容と論文に誤りがございましたらご連絡いただけると幸いです。

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