Mail Magazine
098:歳と細胞
新成人の皆さま、おめでとうございます。毎週月曜日にメルマガを配信しているので、成人式の日は毎年おめでとうの挨拶を書いております。
そんな成人年齢が、2022年4月1日から18歳に引き下げられるんですよね。来年以降の成人式はどうなるのやら…と、各自治体では議論されているようです(横浜市は現行通り、20歳のみを対象として成人式を執り行う予定みたいですね)。
そしてこの同じタイミングで、女性の婚姻開始年齢が18歳に引き上げられますね。成人年齢と婚姻開始年齢に関しては、昔と比較し、今は社会的にも経済的にも複雑化が進展しているのが理由とのことで、この度の改正が施行されるようです。お酒とタバコは引き続き20歳からでして、こちらは健康被害を懸念した身体的な理由のようです。精神面や肉体面など、年齢だけで一括りに基準を設けることって、やはり難しいですよね…。
と、ただの夕方のニュース配信みたいな内容になってしまっておりますが、、、「年齢」に対する概念は一昔前から大きく変わっていませんか。今では、50代60代でも「まだまだ若いな」と思う方も多いのではないでしょうか。人によって歳の取り方が違うのは当たり前なのですが、近年はそれがより顕著に現れるようなったんじゃないかなと思います。なんで人によって歳の取り方が違うのか?という疑問の答えは、生物学的にはとてもシンプルで、「細胞が再生を続けているかどうか」なんです。
老化に関して、その原因は「生まれ/遺伝子なのか?」それとも「育ち/環境なのか?」と気になるところですが、実際にはどちらも重要で、もっと大事なのことはそれら2つの相互作用なんです。人それぞれ特有の遺伝子を持って生まれてくるわけですが、どのように生きるかによって、その遺伝子の発現に影響を与えることができるという訳です。
ここで細胞のあれこれを書いていたらメルマガが延々と終わらなくなってしまうので、「細胞の老化を抑える効果があるとされることの一つに、“瞑想や気功、ヨガなどの心身テクニック”があるんですよ」ということだけ、声を大にして皆様にお伝えいたします。ストレス軽減効果に加え、テロメアと呼ばれる染色体のキャップを修復するためのテロメラーゼを増やす効果があると考えられているのです。
今でも日本の平均寿命は伸び続けていますが、多くの方の意識は「長生きすること」から、「健康寿命を長くすること」へと変わっているんじゃないかなと思います。ちなみに、健康寿命と呼ばれる期間の後を何と呼ぶがご存知でしょうか。「疾患期間」って呼ぶんですよ…なかなか嫌な呼び方ですよね、、、、。
Sahanaメルマガ vol.236(2022年1月)より