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093:ヨガのポーズ
すっかり風が冷たくなりまして、「マフラーを巻こうかどうしようか、今この寒さで巻いてしまうとこれから更に寒くなった時に耐えられるのか…」なんてことを考えてしまうのは僕だけでしょうか。皆さんの防寒事情を是非ともお教えください。
当スタジオでは、ヨガの際によく足先をほぐしていただくのですが、クラス開始時には足先がひんやりと感じる方も増えてきたのではないでしょうか。そういえば、今まで僕が受講してきたヨガクラスの中でも、1~2割くらいの割合で、足の指をほぐすのが好き派インストラクターの方々がいらっしゃる気がします(僕もその中の1人ということになるのですが)。
僕の話をしますと、小学生の頃から高校を卒業するまで、陸上競技に没頭していたこともあり、自分の足を窮屈なスパイクに押し込んで頑張ってもらっていたんですよね。およそ10年くらいに渡って足先に我慢してもらっていたことに対する罪滅ぼしなのか、体を動かす際には足の指をしっかりほぐしてあげるのが好きなんでしょうね。と、子供の頃にスポーツをされていた方は同じような境遇の方がいらっしゃるかもしれませんし、そうでなくても、意外と自分の足の裏や指先ってあまり意識したことがなかったんじゃないかなと思います。
足裏がほぐれると体の背面が弛んだり、足首が安定すると膝と股関節の安定に繋がったりと、足先のマッサージは身体構造上とても効果があるのはもちろんなのですが、「普段は全然意識することのない部位を触る」ということに大きな意味があると思っております。靴を新調した時、小指をぶつけた時以外に自分の足を意識する機会ってあんまりないですよね?
夏だと素足になる機会だけでなく、芝生や砂浜を歩く機会もあるかと思いますが、冬の足は防寒でどんどん厚手になっていくので、足の触覚を感じる時は限られることが多いんじゃないかなと。準備するのが少し大変かもしれませんが、これからの季節は足湯の時間を作ってあげられると体はもちろん心もほぐれるのでお勧めです。
ヨガのクラスって、普段の生活ではしないような変な姿勢ばかり取るのですが、そうすることによって「あれ、どうやって肩を動かすんだろう?」とか、「腕ってけっこー重いんだな…」とか、知っているようで知らない自分の体について詳しくなってもらっています。ヨガと聞くと、どうしても「綺麗なポーズを」と思ってしまうかもしれませんが、「自分の体を観察するための運動」と思えば、より多くの気づきや楽しみにが見つかるかもしれませんね。
Sahanaメルマガ Vol.230(2021年11月)より