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Essays
2017年04月
新年度になりましたね。皆さん、年度始めもしくは月初めにカレンダーを見て祝日の数を確認することはないですか。僕は日本ではあまり祝日を気にすることはなかったのですが、インドに来てからはよく気にするようになりました。なぜなら、ここインドでは、住んでいる州によって違えば、勤めている企業または通っている学校によって祝日が違うのです。どういうこと?と思いますよね、僕も最初はそうでした(笑)
インドでは州(さらには州内の地域)によって言語が異なるので、当然、各地で祝日を定める文化的背景が異なります。そのうえ大多数を占めるヒンドゥー教の他にもムスリム教、キリスト教、ジャイナ教等を信仰する人々も大勢暮らしているため、宗教的背景も異なるのです。全ての地域と宗教の祝日を国全体で採用したら、一年間の内の平日は極僅かであると言われています。そのため各州では政府の定めた国民祝日と、州毎の習わしにおける祝日を採用しているのが普通のようです。
しかし、学校によっては宗教に違いがあったり、企業によっては祝日の規模によって休日になるかどうか判断されるなど、州内でも一致することはなかなかありません。「自分の宗教によって年数日は公欠が取れる」という制度をもつ学校もあります。学業に支障がでない範囲内で許容するところは、さすが多宗教だなと感心します。時たま隣の州に便乗して祝日を採用しちゃうところもインドらしいなぁと感心しております(笑)
Busport2017年5月号より
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