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Essays
2017年03月

2017年03月


 日本が春の訪れを感じるこの3月、ここインドでは、色彩豊かな国であることを象徴する「ホーリー祭(Holi)」が行われました。写真のように、まさに色まみれになるお祭りです(笑)


 ホーリー祭の起源である祭は、豊作祈願のために行われていたとされており、それは同時に春の訪れを祝うものでした。他にもホリカというヒンドゥー神の話が起源であるなど、諸説あるようです。この春の訪れを祝うタイミングで悪鬼が人家に訪れるとされていたため、色(元々は汚物)を投げて追い払うという習慣が折り混ぜられたようです。


 そうして出来上がった今日のホーリー祭では、色の付いた粉や水をかけ合う無礼講な祭として、知ってる人も知らない人も、更には身分も関係なしに楽しむ盛大な色の祭典となっています。赤色(ピンク色)は血、黄色は尿、緑色は田畑を表しているとされています。


 僕の住む南インドではホーリー祭に対してあまり盛り上がりを見せませんが(笑)、起源である北インドではとてつもなく盛り上がるようです。ひとたび町に繰り出せば、通行人から色粉や水をかけられるだけでなく、頭上からも降りかかってくるようで、まさに町全体が色に染まります。汚れないための選択は「部屋から出ない」の一択らしいです(笑)


 その人気ぶりは、国境を越えて多くの外国人観光客を呼びますし、この祭のような色彩イベントを各国でも見掛けるようになりました。日本では、走りながら参加者が色塗れになるカラーランのようなものをよく見かけるのではないでしょうか。今では日頃の鬱憤を晴らすための祭りとしての認識もあるようなので、仕事や家事に疲れた方は是非ホーリー祭のタイミングを狙ってインドへ訪れてみてはどうでしょうか。



Busport2017年4月号より

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