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Essays
2017年02月
インドといえば「数字が強い国だね」「ITが盛んな国だよね」とよく言われますし、皆さんの想像でもそうではないでしょうか。たしかに、とびきり数字に強い学者や技術者が多いのは事実ですが、なにせ人口が多いのでそういう人もいて普通なのかと(笑)。
僕は今インドの大学院に在籍しているのですが、周りのクラスメイトはそんなに数字に強くありません。どちらかと言うと暗算がすこし苦手な人が多いです(笑)。ここが数字に関係した学科ではないということもあるのですが、一般教養としての数字は日本人のほうが得意な気がします。算盤文化もありますしね。ただ、僕達が数字を数える時には指を折る行為がありますが、インド人は指の関節で数えたりします。両手で約30まで数えられるんですね。でも彼らもそこまで慣れていませんので、あれ?ってなることも多いですが(笑)、そういうところも含めて愛らしい国民性だなと思います。
ITに関しましては、超名門の工科大学がある上に、全国各地にIT大学や専門学校が数え切れないほどあります。ここバンガロール市だけでも毎年何万人というエンジニア(IT過程修了生)が誕生するようです。我が子を立派なエンジニアにしたい親も多く、また学生の自殺も社会現象になるなど、インドの学歴に関しての話題は度々日本まで届いていると思います。そのようなエンジニア至上の社会をインド人らしく描いた映画「きっとうまくいく」はおすすめの一本です。すでに多くの人がこの映画に魅了されているのではないでしょうか。
Busport2017年3月号より
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